国際経済の流れと一問一答
貿易・為替・国際収支と、国際機関や開発協力を確認します。まず流れの解説を読み、一問一答(25問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
比較優位に基づいて分業する
国際分業では各国が生産を分担します。比較優位は、他の財をあきらめる機会費用が相対的に小さいという意味です。すべての財で生産性が低い国にも比較優位があるため、絶対的な生産性だけで貿易の利益は判断できません。自由貿易の利益と、産業や雇用への調整負担を合わせて考えます。保護貿易では関税などで国内産業を守ろうとします。
ある国がすべての財を少ない労働で作れても、相対的な費用に違いがあれば分業の利益が生じます。比較優位は「最も生産性が高い国が全部作る」という考え方とは異なります。ただし貿易の利益が国内のすべての人に同じように届くとは限らないため、技能の転換や所得保障などの調整も課題です。
為替相場の変化を読む
外国為替相場は通貨の交換比率です。固定相場制では一定の比率を維持し、変動相場制では市場で変わります。1ドル150円から120円なら円高、逆なら円安です。円高は外貨建て輸入の円換算価格を下げる方向に、円安は上げる方向に働きます。企業の契約や価格設定もあるため、全商品の価格が同じ割合で直ちに変わるわけではありません。
国境を越える取引を記録する
国際収支は居住者と非居住者の取引を記録します。経常収支は貿易収支、サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支からなります。輸出入の貿易収支だけで、海外から得る所得まで判断できません。金融収支は直接投資や証券投資などの資産・負債の取引です。統計上の記録方式を踏まえて黒字・赤字という表現を読む必要があります。
第一次所得収支は投資からの利子・配当などを含み、第二次所得収支は対価を伴わない経常的な移転を扱います。海外旅行はサービス収支に関わります。輸入額が増えた理由も、数量の増加か、価格や為替の変動かで意味が異なります。収支の一つの項目だけで経済の強さを判断しないことが必要です。
国際的な制度と経済連携
ブレトンウッズ協定を基礎に国際通貨基金と国際復興開発銀行が設けられ、戦後の通貨・復興を支えました。世界貿易機関は1995年に発足し、貿易のルールと紛争処理などを担います。自由貿易協定は貿易障壁の削減、経済連携協定は投資や知的財産なども含む幅広い関係を扱います。地域的な協定と世界全体のルールの関係が課題です。
国際通貨基金は国際収支上の困難などへの支援、国際復興開発銀行は開発などの長期的な資金に関わります。政府開発援助には贈与や融資、技術協力などの形があります。受け手の課題や制度、環境への影響を確かめ、援助額が増えるだけで開発の成果が必ず高まると考えないことが重要です。
開発と地球規模の課題
多国籍企業は国境を越えて活動し、技術や雇用を広げる一方、税や労働・環境への対応も問われます。政府開発援助は途上国の開発や福祉を主な目的とする政府などの援助です。持続可能な開発目標は17の目標を通じて貧困、環境、平和などを結び付けます。
気候変動、資源・エネルギー、感染症などは一国で完結しません。経済成長と環境保全を両立させ、将来世代にも必要な資源や選択肢を残すことが持続可能な開発の視点です。日本の役割も貿易や援助の規模だけでなく、技術・制度・人の協力から考えます。
一問一答
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用語から説明を選ぶ(4択)
用語を見て、正しい説明を4つから選びます。似た種類の用語の説明と比べて選びます。回答後に正しい用語との対応を確認できます。キーボードでは1〜4で選べます。