国民所得と経済成長・景気変動の流れと一問一答
生産や所得の指標と、物価・景気の変動を区別して確認します。まず流れの解説を読み、一問一答(25問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
国内の生産と居住者の所得
国内総生産は一定期間に国内で生まれた付加価値の合計です。原材料などの中間投入を重複して足さないことが重要です。国民総所得は居住者の所得に着目し、GDPに海外との第一次所得の受取・支払の差を加えて求めます。国内という場所と、居住者という主体を区別します。
三面等価の原則は、生産された価値が所得として分配され、支出されるという対応です。支出側では民間最終消費支出、政府最終消費支出、総固定資本形成・在庫変動、輸出から輸入を引いた部分などで捉えます。民間最終消費支出は家計と対家計民間非営利団体の最終消費支出の合計です。総固定資本形成は生産者の固定資産の取得から処分を控除し、非生産資産の価値を増す支出を加えたものです。固定資本減耗は設備などの価値の減少で、総額と純額の違いに関わります。
物価の影響と期間を区別する
名目GDPはその年の価格で評価し、実質GDPは価格変動の影響を取り除きます。GDPデフレーターは両者から価格変動を捉える指標です。経済成長率は実質の変化で考えます。資産などのストックは一時点、所得などのフローは一定期間の量であり、単位も異なります。
可処分所得は税や社会保険料、社会給付などを調整した後の所得で、消費と貯蓄に回せます。GDPだけでは家事などの無償労働、環境の悪化、所得分配の偏りや生活の質を十分に示せません。経済の規模と暮らしの豊かさを一つの数値で同一視しないことが必要です。
預金残高はある時点のストック、年収は一年間のフローです。両者を同じ期間の量として足すことはできません。政府の借金残高と年間の財政赤字も同様です。経済の資料を読むときは、金額だけでなく、時点・期間・名目か実質か・一人当たりか総額かを確かめます。
物価変動と暮らし
消費者物価指数は家計が購入する財やサービスの価格変化を測ります。継続的な物価上昇はインフレーション、下落はデフレーションです。需要増加や原材料費の上昇など原因は異なります。スタグフレーションでは景気停滞と物価上昇が同時に進み、需要を単に増やす政策だけでは対処しにくくなります。
消費者物価指数は家計の消費に着目し、GDPデフレーターは国内で生産された付加価値全体の価格変動に関わります。対象範囲が異なるため、同じ動きをするとは限りません。また平均の物価が同じでも、家計ごとの購入品や所得が違えば、生活への負担も異なります。
完全失業者は、仕事がなく、仕事があれば就ける状態で求職活動をしているなどの条件で把握されます。学生や家事を担う人などが、働いていないだけで全員失業者になるわけではありません。失業率に加えて労働参加や働く時間、賃金の変化も見れば、雇用の状況をより具体的に考えられます。
景気は一定ではない
景気循環には在庫に関わるキチンの波、設備投資に関わるジュグラーの波、建設に関わるクズネッツの波、技術革新などに関わるコンドラチェフの波という整理があります。周期はおおよその説明であり、一定の年数で必ず繰り返す法則ではありません。
不況では需要不足などによって設備や労働が十分に使われないことがあります。完全失業率は完全失業者数を就業者数と完全失業者数の合計で割り、100を掛けた割合で、働いていない人全員を分子にするわけではありません。物価・生産・雇用を合わせて景気を考えます。
一問一答
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用語から説明を選ぶ(4択)
用語を見て、正しい説明を4つから選びます。似た種類の用語の説明と比べて選びます。回答後に正しい用語との対応を確認できます。キーボードでは1〜4で選べます。